トラブル事例QA-T-008
事例: 受入材の発錆によるロット隔離
梱包内で発錆した鋼材を受け入れた事例。屋外保管と防錆紙の不足が原因。

発生事象
冷間圧延鋼板のコイル1本を開梱したところ、表面全面に点状の錆が発生していた。錆は外周から内側へ約80mmの範囲に及んでいた。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第1段落・2026年1月11日改訂
影響
当該コイル(質量1.8トン)を隔離し、取引先へ返品した。代替材の入手に6営業日を要し、対象品目の生産を後ろ倒しした。他品目の生産順序を組み替えることで、顧客への納期は維持した。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第2段落・2026年1月11日改訂
調査
梱包を確認したところ、防錆紙が外周2周分しか巻かれておらず、仕様の5周に対して不足していた。納入時の伝票を確認すると、取引先の出荷から当社の受入まで9日を要しており、その間の保管状況を照会したところ、屋外の仮置場に2日間置かれていたことが判明した。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第3段落・2026年1月11日改訂
原因
防錆梱包の仕様不足と、輸送途中の屋外保管により結露が生じたことが原因である。当社の受入検査は、数量と現品票の照合が中心で、開梱による外観確認は抜取りでも行っていなかったため、入庫から使用までの間に発見できなかった。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第4段落・2026年1月11日改訂
暫定処置
同一の取引先から納入された在庫コイル4本を開梱点検し、うち1本に軽微な発錆を確認したため返品した。残り3本は良品として使用した。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第5段落・2026年1月11日改訂
恒久対策
取引先と防錆梱包の仕様(防錆紙5周、気密包装、乾燥剤の封入)を文書で再確認し、出荷時の写真提出を求めることとした。受入検査基準を改訂し、鋼材については受入時に端面の外観確認を全数、開梱点検を月1回の抜取りで実施することとした(AC-R-005 第7項に関連)。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第6段落・2026年1月11日改訂
水平展開
材料倉庫の保管環境を見直し、湿度計を設置して60%以下を管理値とした。先入先出の徹底のため、入庫日を現品票に大きく表示し、入庫から60日を超えた材料を月次で棚卸しする運用を追加した。
事例: 受入材の発錆によるロット隔離(QA-T-008)第1.0版 第7段落・2026年1月11日改訂
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版の履歴
- 第1.0版
2026年1月11日
最新版・表示中