トラブル事例QA-T-010
事例: 納入先での異音申出と原因究明
顧客の組立ラインで異音が発生した申出への対応。圧入部の面粗さが原因であった。

「暖機運転」に一致する段落はこの文書にはありません。
発生事象
納入先の組立ラインにおいて、当社製の軸受ハウジングを組み付けた後、回転試験で断続的な異音が発生するとの申出を受けた。発生率は当該ロットの約4%であった。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第1段落・2026年7月18日改訂
初動対応
申出の当日、営業部から品質保証課へ連絡し、翌営業日に品質保証課と営業担当の2名が現地を訪問した。現品5個を引き取り、顧客の在庫分については選別基準が確定するまで使用を保留してもらった。初期報告書を3営業日後に提出した。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第2段落・2026年7月18日改訂
調査
引き取った5個のうち、異音が再現したのは3個であった。圧入部の内径を測定したところ、寸法は全て公差内であったが、表面粗さが Ra 3.2μmから4.1μmで、図面指示の Ra 1.6μm以下を超過していた。加工記録を追跡すると、当該ロットは仕上げ工程の工具交換直前に加工されたものであった。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第3段落・2026年7月18日改訂
原因
仕上げ工具の摩耗進行により圧入面の粗さが悪化し、圧入時に軸受外輪が微小に傾いたことが異音の原因である。工程内検査では寸法のみを確認しており、表面粗さは初品のみの測定であったため、工具摩耗に伴う粗さの悪化を検知できなかった。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第4段落・2026年7月18日改訂
暫定処置
顧客の在庫全数について、当社が現地で表面粗さを選別測定し、合格品のみを使用可能とした。不合格の62個は引き取り、代替品を3日以内に納入した。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第5段落・2026年7月18日改訂
恒久対策
圧入部を有する品目について、表面粗さの測定をロットの先頭・中間・最終の3点に変更した(MF-M-010 第5項に関連)。仕上げ工具の交換基準を、加工個数基準から「加工個数または粗さ測定値 Ra 1.2μm超過のいずれか早い方」へ改めた。工具交換直前のロットは、粗さ測定を必須とした。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第6段落・2026年7月18日改訂
顧客への報告
発生から10営業日後に、是正処置報告書(8D様式)を提出した。報告書には、暫定処置、原因、恒久対策、有効性確認の計画および水平展開の範囲を記載した。3か月後のフォローアップで再発がないことを確認し、案件をクローズした。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第7段落・2026年7月18日改訂
水平展開
図面で表面粗さが指示されている全19品目について、工程内検査の頻度を見直した。営業部と品質保証課の連絡経路を「申出当日に共有、3営業日以内に初期報告、10営業日以内に是正処置報告」として文書化し、営業FAQにも反映した(SL-F-004)。
事例: 納入先での異音申出と原因究明(QA-T-010)第1.1版 第8段落・2026年7月18日改訂
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版の履歴
- 第1.1版
2026年7月18日
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