トラブル事例QA-T-005
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留
搬送コンベアの非常停止が繰り返し作動しライン停止に至った事例。索のたるみが原因。

発生事象
組立工程のコンベア CV-02 が、誰も操作していない状態で非常停止した。復帰後も30分から1時間の間隔で同様の停止が5回繰り返され、最終的にライン全体を停止して調査した。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第1段落・2026年5月29日改訂
影響
ライン停止の累計は2時間15分となり、当日の組立計画480台に対し実績は392台にとどまった。不足分は翌日の残業で回復し、出荷への影響はなかった。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第2段落・2026年5月29日改訂
調査
停止のたびに作動していたのは、CV-02 の中間区間に設置された引き綱式の非常停止索であった。索の張力を確認したところ、規定の50Nに対し18Nまで低下しており、通路側の製品搬入時の振動や作業者の衣服の接触で作動する状態であった。索の支持金具2箇所に緩みが認められた。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第3段落・2026年5月29日改訂
原因
非常停止索の支持金具の緩みにより索がたるみ、意図しない外力で作動していたことが原因である。日常点検では「引いて作動すること」のみを確認しており、張力そのものを確認する項目がなかったため、たるみの進行を検知できなかった。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第4段落・2026年5月29日改訂
暫定処置
支持金具を増し締めし、索の張力を規定値に調整した。調整後、区間ごとに作動試験を行い、意図しない作動がないことを2日間の運転で確認した。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第5段落・2026年5月29日改訂
恒久対策
日常点検の項目に索の張力確認(たるみ量が中間点で30mm以内)を追加した(MF-M-011 第2項)。支持金具には緩み確認用のマーキングを施し、ずれが目視で分かるようにした。停止が発生した場合は、復帰前に原因区間を特定して記録する運用に改めた。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第6段落・2026年5月29日改訂
水平展開
CV-01、CV-03 および CV-04 についても、索の張力と支持金具の緩みを点検し、2箇所の緩みを是正した。安全装置の「作動すること」だけでなく「意図せず作動しないこと」も点検観点に含めるよう、設備保全課内の点検表を見直した。
事例: コンベア停止による組立ラインの滞留(QA-T-005)第1.0版 第7段落・2026年5月29日改訂
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版の履歴
- 第1.0版
2026年5月29日
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