トラブル事例QA-T-009
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止
落雷による瞬時停電の後、複数設備が復帰せず生産が停止した事例と復旧手順の整備。

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発生事象
落雷に伴う瞬時電圧低下により、工場全体が約0.3秒間停電した。復電後、NC旋盤3台とマシニングセンタ2台は自動復帰したが、塗装ブースの排気ファン、エアードライヤおよび搬送コンベア2基が停止したまま復帰しなかった。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第1段落・2026年8月5日改訂
影響
復旧までに3時間20分を要し、当日の生産量は計画比62%にとどまった。塗装工程では、乾燥炉内に仕掛品があったため、温度低下により8個を再塗装した。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第2段落・2026年8月5日改訂
調査
復帰しなかった設備はいずれも電磁開閉器による自己保持回路を持ち、停電時に保持が解除される構成であった。これは意図した安全設計であり、故障ではない。一方で、復電後の起動順序を定めた手順が存在せず、担当者が個別に設備を立ち上げたため、エアー圧力が不足した状態でコンベアを起動して再度停止させるなどの手戻りが生じた。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第3段落・2026年8月5日改訂
原因
停電そのものは外的要因であるが、復旧が長引いた原因は、復電後の起動順序と確認項目が標準化されていなかったことにある。設備間の依存関係(圧縮空気→エアー機器、排気ファン→塗装・乾燥)が文書化されていなかった。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第4段落・2026年8月5日改訂
暫定処置
当日は、設備保全課が現場で順序を判断しながら、ユーティリティ(受電、圧縮空気、排気)から順に立ち上げ、続いて加工設備、最後に搬送設備を起動した。乾燥炉内の仕掛品は隔離し、再塗装した。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第5段落・2026年8月5日改訂
恒久対策
停電復旧手順書を新規に作成し、起動順序を「受電確認→空気圧縮機→エアードライヤ→排気ファン→加工設備→搬送設備」と定めた。各段階の確認項目(圧力0.5MPa以上、風速0.4m/s以上など)を明記した。手順書は電源を要しない形で、各エリアの掲示板に紙で掲示した。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第6段落・2026年8月5日改訂
水平展開
年1回、計画停電に合わせて復旧手順の訓練を実施することとした。乾燥炉および恒温検査室については、停電の影響を受けた製品の扱い(隔離と再処理の判断)を品質保証課の判定手順に追加した。瞬時電圧低下対策として、記録計と検査機器へのUPS設置を次年度の設備投資計画に計上した。
事例: 停電復電後に設備が再起動できず生産停止(QA-T-009)第1.0版 第7段落・2026年8月5日改訂
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版の履歴
- 第1.0版
2026年8月5日
最新版・表示中