設備マニュアルMF-M-005
プレス金型 段取替え手順
金型の取外し・取付け、ダイハイト調整、初品確認までの段取替え標準手順と所要時間。

1. 事前準備
段取替えの前に、次に使用する金型を金型置場から出庫し、段取り台車に載せて機側へ運搬する。金型番号、前回使用時の点検記録および補修履歴を確認し、刃先の欠けや摩耗がないことを目視点検する。この準備は前工程の運転中に行い、機械停止時間に含めない。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第1段落・2026年6月2日改訂
2. 取外し
スライドを上死点で停止させ、電源を遮断し、安全ブロックを挿入する。クッションピンを抜き、スライド側の締付ボルトを対角順に緩める。金型吊具をアイボルトに取り付け、ホイストで水平を保ちながら吊り上げる。吊り上げ中は金型の下に立ち入らない。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第2段落・2026年6月2日改訂
3. ボルスタ面の清掃
新しい金型を載せる前に、ボルスタ面の切りくず、スクラップおよび油だまりを除去する。異物が残っていると金型が傾き、片当たりによる刃先欠けの原因となる。清掃後、平行度をすき間ゲージで確認する。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第3段落・2026年6月2日改訂
4. 取付け
金型を位置決めキーに合わせて設置し、締付ボルトを対角順に仮締めした後、規定トルク(M16で200N・m)で本締めする。トルクレンチは校正済みのものを使用し、校正有効期限を確認する。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第4段落・2026年6月2日改訂
5. ダイハイト調整
金型管理台帳に記載されたダイハイト値にスライド調整を合わせる。粘土またはヒューズ材を用いて下死点でのクリアランスを確認し、板厚に対する設計値との差が0.05mm以内であることを確認する。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第5段落・2026年6月2日改訂
6. 空打ちと初品確認
材料をセットせずに寸動で1ストロークを動作させ、干渉音がないことを確認する。続いて単発モードで初品を製作し、外観、寸法、バリ高さおよびスクラップの排出状態を確認する。初品が合格するまで連続運転へ移行しない。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第6段落・2026年6月2日改訂
7. 標準所要時間
段取替えの標準所要時間は、小型金型で25分、中型金型で40分とする。60分を超えた場合は、遅延の原因を段取記録に記載し、班長が翌日の生産会議で報告する。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第7段落・2026年6月2日改訂
8. 金型の返却
取り外した金型は、刃先に防錆油を塗布し、上下型をスペーサで固定したうえで金型置場の指定棚へ返却する。使用ショット数を金型管理台帳に加算し、規定ショット数に達した金型は「要研磨」の札を付ける。
プレス金型 段取替え手順(MF-M-005)第1.2版 第8段落・2026年6月2日改訂
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版の履歴
- 第1.2版
2026年6月2日
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