トラブル事例QA-T-007
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留
校正期限を過ぎた測定器で検査した製品が判明し、出荷を保留して再検査した事例。

発生事象
内部監査において、工程内検査に使用していたノギス1本の校正シールの有効期限が3か月前に切れていることが判明した。当該ノギスは第一加工課で日常的に使用されていた。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第1段落・2026年6月24日改訂
影響
期限切れ以降に当該ノギスで検査した製品は、7ロット計2,340個にのぼった。うち1,100個は既に出荷済みであった。未出荷分の1,240個について出荷を保留し、三次元測定機による再検査を実施した。営業部から顧客3社へ状況を説明し、再検査完了までの納期延長について了承を得た。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第2段落・2026年6月24日改訂
調査
再検査の結果、全数が公差内であり、不適合品の流出はなかった。当該ノギスを校正したところ、器差は+0.01mmで許容差内であった。測定器管理台帳を確認すると、当該ノギスは登録されていたが、校正案内のリストから漏れていた。原因は、前年度に管理番号を採番し直した際の転記漏れであった。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第3段落・2026年6月24日改訂
原因
測定器管理台帳の更新時に1件が案内リストから脱落し、校正の呼び出しが行われなかったことが原因である。現場での使用前点検に校正期限の確認が含まれておらず、期限切れのまま3か月間使用され続けた。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第4段落・2026年6月24日改訂
暫定処置
当該ノギスを校正し、有効期限内であることを確認したうえで使用を再開した。保留していた1,240個は再検査で全数合格としたため、出荷保留を解除した。出荷済みの1,100個については、顧客に測定データを提示して説明を行い、回収は不要と判断された。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第5段落・2026年6月24日改訂
恒久対策
測定器管理台帳と校正案内リストを一本化し、期限の60日前に自動で通知される仕組みに変更した。校正シールに有効期限を大きく表示し、使用前点検の項目に「校正期限が当日以降であること」を追加した。期限切れの測定器は、赤札を付けて測定器保管庫の隔離区画へ移すこととした。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第6段落・2026年6月24日改訂
水平展開
社内の測定器186点について、台帳と現物の照合を実施した。台帳未登録の測定器が4点見つかり、登録のうえ校正を実施した。個人が持ち込んだ測定器の業務使用を禁止する旨を、品質マネジメントの教育資料に追加した。
事例: 校正期限切れのノギス使用による出荷保留(QA-T-007)第1.0版 第7段落・2026年6月24日改訂
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版の履歴
- 第1.0版
2026年6月24日
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